サロンの音響システムを修理・再構築しました

結構前からスタッフから「シャンプールームの音響の調子が悪いです」という報告を受けていたのですが、良くなったり悪くなったりを繰り返し、完全に故障しないのでだましだましそのままにしていました。

しかし音を流しているプレーヤーが一基故障してしまったこともあり、この際音響システムを見直そうという気になりました。

なぜ踏み出せなかったか

実は我がサロンの音響システムは少し特殊でして、

  • フロアとシャンプールームは別のBGMを流している
  • しかもシャンプールームはさらに二つの音を別々のスピーカーから出して立体的に音を出している

というようになっています。なのでこんな仰々しい機械が設置されている。(ホコリがスゲェ)

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わたしはこの道のプロではありませんし、趣味で精通しているわけではありませんので、これを見て「下手にいじって音が全部出なくなったらどうしよう」とビビっておりました。「しかし業者に依頼したらおそらく高額になるだろう。もし音が出なくなったらその時業者に頼もう。」と思いまして、まずはやってみることにしました。

 

まずは配線を分析してみる。

先ほどの画像の通り、配線が入り組んでおります。

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これを図にするとこんな感じになっておりました。(きったない字ですみません)

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家電とかは好きな方なので、配線とかそういうのは意外とわかる方だと自負しております。そして素人なりに配線を確認してみるとこうなっておりました。

  • 音源は3つ存在する。
  • スピーカーを制御している装置は2つあり、それが「フロア用」と「シャンプールーム用」に分かれている。
  • 3つの音源がミキサーを通して、フロア用音源はフロア用のスピーカーシステムに出力。シャンプールーム用の音源はミックスされシャンプールーム用のスピーカーシステムに出力している。

ということがわかりました。ここから導き出したわたしの答えは、

  • フロア用の音源はフロア用のスピーカーに直列で繋げば問題ないだろう。
  • シャンプールーム用は音源のデータ自体をミックスしてしまえば直列でスピーカーには繋ぐことができるが、立体的な音の出し方はそこなわれる。
  • 音響デザイナーのこだわりを維持させるためには、ミキサーが必要。

ということです。せっかくこだわって作っている自慢のシャンプールーム。これはこのまま維持しておきたい。なので結論はこうすることにしました。

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壊れたプレイヤーは古いiPodで代用することにしたので、調子が悪いのはミキサーだけです。しかし以前と同じレベルのミキサーは高額で正直手が出ません。なので、こちらのやりたいことがかなえられつつ安価なミキサーを探しました。条件は、

  • 最低2ライン以上の入力があること。
  • 最低1ライン以上の出力があること。

を満たす装置です。検索するといくつか出てきましたが、これに関してもプロではないのでどれがいいとかはわからん。レビューとメーカーと値段で判断します。やはり国産メーカーが安心だなと思い最終的に候補になったのがこちら。

YAMAHA、MG06。1万円ちょっとでできるなら安い。入力は6ライン、出力は1ラインで条件もクリア。ということで早速ポチりました。

 

いざ設置作業

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届きました。

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コンパクトでいい感じです。

早速設置作業に入ります。

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まずはシャンプールーム用の音源をそれぞれ「ライン3/4」と「ライン5/6」に入力します。

そしてミキサーの出力からシャンプールーム用のスピーカーシステムへ入力。

最後にフロア用の音源からフロア用のスピーカーシステムへ直列で繋ぐ。

わたしの考えではこれで万事解決なハズ。ドキドキしながらそれぞれ再生してみます。

結果、完璧。

音量を微調整して終了です。あ、それとグチャグチャだった配線も操作しやすいように整理しました。

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はい、こんな感じ。バッチリです。

 

またひとつ勉強になりました。シャンプールームも幻想的なBGMが復活してめでたしめでたしです。

この記事を書いた人

石川 マサキ
ヘアデザインやWEBデザイン、DTPデザインや動画編集などを行うマルチデザイナー。アップル製品と車とハワイをこよなく愛する40代プチオヤジ。