先日、「理美容ニュース」というニュースサイトにこんな記事が出ていました。
内容はそのまんまで、「美容室を探す際に検索サイトや予約サイトで探す女性が50%近くいる」というものなのですが、ちょっとつっついて見たいと思います。
アンケートを取った人の属性が偏っている
元の記事はこちらのようです。→http://bwrite.biz/archives/12623
対象がこのサイトに会員登録している206人という事ですが、年代のパーセンテージがわからない。これけっこう重要だと思うんです。なんせ年代によってWEBの利用とかスマホの利用とかで全然違う結果が出てくるからです。
それよりも問題なのは、「アンケートを答えた人がこのサイトの会員だけ」ということ。「このサイトに登録している人の中で聞いてみたら、店を選ぶのは検索サイトを使う人が50%なだけ」なんですよね。それをあたかも全ての女性はそうであるかの書き方をしている(意図的ではないかもしれないがそう思ってしまう人は多いと思う)。
そもそもこういうサイトに会員登録している時点でWEBが身近にある人が多く、買い物はAmazon、美容室予約はホットペッパー、なんていう人がほとんどなのではないでしょうか(多少私の偏見も入ってます)。
わたしの結論・いろいろな属性の女性を対象にしたら、検索・予約サイトでサロン選びをする人は50%にはならない
この記事を見て「やっぱりホットペッパーには敵わん!」と思った方も多いのでは?しかしこの結果はあくまで「ある程度WEBが身近にある方に対しての結果」であることを理解しなければなりません。まだまだ世の中の全ての人がWEBが身近になっているとは限らない。そういう人も含めた全ての女性が美容室における「客」でありますし、それらを含めて調査したらこんな偏った結果にはならないはずです。
この記事内容自体を否定するつもりはありません。全ての属性の女性にちゃんとアンケートしろとも言いません。元記事のサイトにしても、理美容ニュースにしても、これはこれでいい記事なのですから、こういった表面上のタイトルにしないで、「キュレーションサイトに登録している女性の中で、検索サイトなどで美容室を探す人は50%」などと、本質の部分をちゃんと伝えてもらえたらなと思います。
わたしたち読み手側も、タイトルや表面上の内容にだまされず、ちゃんと文章を読み解き、本質を見抜いていかなければなりませんね。
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