今朝のヤフーのトップニュースにこんな記事が出てました。
どちらかの資格を持っていれば、もう一つを今までよりも短い時間で履修でき、学科試験も重複しているものは免除するという法改正のようです。
これまでとの違いは?
これまでの法律だと、美容師の資格を持っていようが、理容師の資格を持っていようが、片方を持っているだけでは何の免除もあるわけではなく、通常通りの時間を履修し、国家試験を受けなくてはなりませんでした。
しかし同じような内容の履修科目があるのが現実で、例えば技術理論以外の美容保健、衛生管理、関係法規(これは理容師法と美容師法があるので若干違うが)、物理化学などは内容や試験問題も重複しています。はっきり言って時間の無駄なのであります。
そこで今回の法改正によって、
- どちらかの資格を持っていれば、履修時間が短縮される。(約半分になり期間も半分)
- 重複している試験課題は受けなくてよい。(技術理論の筆記試験と実技試験だけになる)
と変更されるようです。
理美容ニュースさんにレポートがありました。
少し前の規制緩和により、「全員が理容師、美容師両方の資格を持っていれば、同一の場所に美容所としても理容所としても届け出をすることができる」ようになりました。簡単に言うと「理美容室」の開設が認められたということです。
これまでは同一の場所に理容室と美容室を開設することは認められていなくて、同じ場所に開設するにしても、
- 施術を行う場所はそれぞれ区切らなくてないけない
- 入り口をそれぞれ設けなくてはいけない
- 働くスタッフはそれぞれ(美容所は美容師、理容所は理容師)の免許保持者でなくてはいけない
という面倒なものでした。
この規制緩和により、「同一店舗で美容・理容それぞれのサービスが提供出来る」ようになったというわけですね。いわゆるこの規制緩和に合わせた法改正が今回のものだと思っています。
理美容学校にも新しいチャンスが生まれるか
これまでは両方の学科をフルに通学して(現実的にはどちらかを通信にすることが多いようですが)両方の国家試験も全てクリアしないと、理美容両方の資格を取得することができなかったですが、この法改正により、「理美容師両方の資格を取得できる学科」の設置が現実的になるかもしれません。
学校としては通常2年間+1年間分の授業料などが入ってくるわけですから、ビジネス(なのか?w)チャンスにもつながってくるのではないかと。
これまで理容科の募集に苦戦して、閉鎖してしまった学校も多いですが、これまで理容科を続けていた学校には、ここにきていいチャンスになったと思います。
あとはどれだけ魅力的なカリキュラムを作ることができるかですが…。
これに伴い国家試験の内容も変更に
なるようです。これまで筆記試験の対象学科ではなかった「美容文化論」や「運営管理」も出題対象学科になるようです。たしかにこれまでは、試験センターが作成する教科書なのに、そこから国家試験に出ないなんて何て意味のない学科だろうと思っていましたが、ここにきて日の目を見ることができそうです。ただ、担当の先生は試験対策が大変そうですがww。
こちらも理美容ニュースさんに記事が出ておりました。
変わることはいいこと
色々変わり始めた業界、いち美容師として、理美容それぞれにとっていい方向に進むことを願っています。
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